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撮ったときにはさよなら一つ。 少し前にさよなら二つ。 そして明日はさよなら三つ。
人影の消えた漁港を、ふらりふらりと歩く。 潮の香りを纏い、波の音に包まれる。 ふと足元の感覚を忘れ、自分の存在を忘れる。
前を歩けばそこに座ってくださいと誘われているようで、 近づいてみるとおまえの居場所ではないと突き放される。
彼は消え、 しかし私はまだ生きている。
夕日に照らされる雲を見て、 ふっと一つ息を吐く。
自分の役割を、少しだけ放棄してみる。 そのくらい、したっていいじゃないか。
そこにいつも存在したはずのもの。 いつの間にか無くなったもの。 次に存在しようとするものが、 記憶まで埋め立てていくのか。
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